アンデオールで説明したとおり、股関節はお椀にボールが入ったような(臼状関節)形状で関節のクッションの役割をする関節軟骨とそれを補強する関節唇(ひさしのようなもの)や関節包などで関節は成り立っております。
その中でも、どのような動きで痛めたか?どの部位が痛いか?どんな動きをすると痛いか?など検査、診断をして治療を進めることが重要です。
初心者の場合は自分の股関節の形状以上に、関節を回す事により筋肉、靭帯を痛めることが多いですし、上級者の場合は使い過ぎ(摩耗)により筋肉、靭帯、ひどいと関節内までも痛める方もいます。
股関節の隙間(関節間隙)をキープして踊れるとよいのですが、レッスンや舞台となると、どうしても無理な状況に遭遇しますので、上半身の引き上げができないままジャンプして着地したり、ターン系を繰り返すことにより、関節を痛めてしまいます。
関節が擦れて使い続けることにより、軟骨や関節唇を痛めたり、新たな骨の出っ張りができたり、最悪は変形したりする方もいます。
僕も左の股関節の関節唇付近に新たな軟骨が飛び出して、膝を抱えるようにすると、骨に当たり鼡径部に痛みを発生してINに入らなく、和式のトイレに入れない時もありましたが、周囲の筋肉や靭帯をゆるめて、関節を強化するトレーニングをおこない、関節可動域を少しでもフリーな状態にしてあげると、少しずつINに入りやすくなりました。
予防としては、自分の解剖学的形状を理解した上で、関節可動域を拡げていくストレッチ&ケアーをおこなうことと、関節の負担を少なくする為に、上半身の引き上げを常に保つこと(特に着地やプリエで下に降りた時は特に)が重要です。
新体操の選手もあれだけの可動域を酷使して演技をしていますので、股関節を痛める選手も多く、特に引退してからは、股関節に水が溜まったり、ジッとしててもズキズキと痛みを伴い、悩んでる方が多いです。
関節は消耗品と考えてください!常によい筋肉のコンディションをキープすることで少しでも長く快適に使うことができますので、日頃のケアーを怠らないでください。
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