閉じた傘を想像してください。
センターの骨だけがまっすぐ強く折れることなく伸びて、その骨に周りがぶら下がっています。
まさに軸は、この傘の骨であり、その軸に筋肉がぶら下がっているのです。
この大切な軸ですが、1番ポジションでいうと足の裏(つま先側三分の一、母子球あたり)で床を踏み→膝の内側→太もも内側(小転子)→お尻(座骨結節をキュッと閉じ、肛門に何か挟む、尾骨が締まる感じ)→みぞおち(みぞおちをキュッと締め)→首の付け根(ハンガーの頂点)→頭頂部(百会)を突き抜けてエネルギーを天に放出するような一本の軸が横から見ると一直線上に並んでるのが理想です(脚のポジションによっては骨盤から下は三角になったりしますが)
☆ 身体の前側を締めて、背中のラインで立っている感覚が必要です。背中で踊れるダンサーは美しいです。
もちろん人間は生理的湾曲と言って、脊柱はS字を描いていますので厳密には一直線はありえませんが、それに近づけることが大切です。
アイススケートのターンでも、この軸を細く締めることができないと、3回転、4回転は回れません!
ヨガでは7つのチャクラがありますが、このチャクラも軸のようなもので、エネルギーの流れとしてはとても重要です。
当院にはバレエダンサーが多く来院しますが、基礎をシッカリ積んでいるダンサーは2~3時間かけて余計な筋肉の緊張を取ってあげるだけで、驚く程、動きが滑らかになります。「骨で立っているよう!」と口を揃えて言います。
立ち方や姿勢というのは、このような感覚をつかむことが大切ですが、周りの筋肉の余計な緊張や疲労があると、軸を感じる前に周囲の筋肉が反応してしまい、軸をイメージすることができません。
よいパフォーマンスをする為にも、日頃のケアーでコンディションをキープすることはダンサーの使命だと思います。
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