33歳女性
5年程前からストレッチは毎日欠かさずにおこなってるけど身体が柔らかくならないのでパーソナルトレーニングを一度体験したいと来院。
早速、柔軟性のチェック!
一般的な女性に比べたら全体的に悪くない柔軟性を維持はしてるものの。開脚でベターっと脚が開くのが夢という事で(確かに左右開脚、前後開脚はストレッチ効果がわかりやすいので)先ずは開脚を目標にストレッチ開始。
関節の可動域も悪くないのですが、細かな筋肉の使い方や筋肉に対する意識ができないため、力の抜き方がわからない状況でした。身体を柔らかくしたいと来院されてる方はとても多いですが、ほとんどの方が筋肉や関節の状況は悪くないのですが、ストレッチのやり方、筋肉の使い方が間違ってるためにせっかくストレッチをやってても効果が出なくて悩んでる方がほとんどです。
みなさんはストレッチというと痛いとか!30秒持続!とか一般的にイメージする方が多いと思いますが、これは間違ってます。世の中に出回ってるストレッチの理論は、ほぼ間違ってると思ってください。ストレッチは筋肉を伸ばすのではなく、筋肉の柔軟性を指示してる脳をリセットして筋肉の柔軟性を復元すと思ってください。自分の身体の硬さはこれまでの生活の中で、運動不足や運動してる方もメンテナンス不足やストレッチ不足で疲労物質が溜まり硬く重い筋肉が形成されて脳がその情報をメモリーしてしまいます。
この間違ったメモリーをリセットしてやれば筋肉は柔らかくなるのです。もちろん長年使ってなかった筋肉は筋膜、筋肉、靭帯、腱などの組織が短くなってることもありますので、この短くなった組織の復元には時間が必要ですが、正確に1年毎日ストレッチをすれば誰でも希望を達成する事ができます。
個人の目標と身体の状況によりますが、最初は多くの種類のポーズをやるよりも、5種類くらいのポーズを正確に、そして長くやる事が重要です。1ポーズ3分持続と考えてください。痛気持ちいい〜負荷のところで(長時間保てるところ)できるだけ何もしないで呼吸だけをゆっくり持続してください。1分程すると脳が気持ちよさをキャッチして筋組織に『ゆるんでいいよ!』と指令を出します。そうすると勝手に力が抜け少し可動域を拡げる事ができますので、少し拡げてください。それを2段階ほど可動域を拡げたらそのポーズは終了!
これを毎日繰り返す事で無理なく気持ちよく身体を柔らかくする事ができます。
注)強い痛みを感じる負荷でおこなうと、筋肉や腱には長さをキャッチするセンサー(筋紡錐、腱紡錐)があり、これらを反応させてしまうと絶対に筋肉は伸びません!面倒くさくなってギュッと押し込んで痛みを感じさせたまま終了させてしまうと、ただの自己満足で終わりますので正確にゆっくりやるのが大切です。
またストレッチのフォームは一般的なフォームで大丈夫ですが、人間は自分の得意な方向やポジションに逃げる傾向がありますので、正確なフォームから1cmズレただけで効果はほぼ無いに等しいです!そして捻れたり癒着したりしてる筋膜があるとそれも一般的なストレッチでは修復できませんので筋膜を意識した筋膜ストレッチと筋膜の整復が必要になります。
空のストレッチは筋膜や関節可動域の修復と平行してストレッチをおこないますので、ストレッチコースは90分は必要になります。
ざっくりですが、このような方法でストレッチを楽しんでいただけば、全身の循環機能も向上して生活習慣病の予防やケガの防止にもつながり、何よりも毎日快適なコンディションで生活する事ができます。さらには美しい姿勢を維持できますので、是非みなさんストレッチを実践してください。3ヶ月毎日やればかなりの変化がでます。ちなみに空にストレッチで来院されてる方は、たった一度90分でこんなに効果が出てます。
治療前
90分後
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