33歳女性
趣味で週4回バレエをしてる女性。
趣味と言っても5歳からバレエをスタートして社会人になってから6年程のブランクがあり6年前よりバレエを再開。かなりハードに仕事とレッスンを両立させてる生活。
3年前より右股関節が詰まるような違和感があり、ストレッチを入念にするようにしたが症状は良くならず、1年前より鼠蹊部に痛みが発生!
病院では骨には異常はないと言われ、整体にも通ったが症状が改善することはなく、痛みを我慢してレッスンしてる状況!
股関節の痛みはバレエダンサーにとても多い症状ですが、バレエダンサーにかかわらず、股関節や鼠蹊部は日常生活、各種スポーツにおいても常に重力、体重、地面からの衝撃による負荷と戦っています。関節や筋肉の柔軟性を保っていれば外部からの負荷を吸収する事もできますが、メンテナンス不足や疲労と共に筋衝撃吸収力も弱まってきます。
吸収力が弱まった環境で動き続けると、靭帯と骨の付着部に強い負荷がかかり、衝撃の積み重ねによって、この付着部の構造が変化してしまい、股関節を曲げると突き刺さるような、引っかかるような、また伸ばすとちぎれるような痛みへと進展してしまいます。
大腿部、ハムストリング、お尻、おなかの筋肉をゆるめ、流動性を失った組織液を排出して、変形した靭帯骨結合部を整復します。
こうする事により股関節の可動域は広がり痛みも軽減してきますが、長年我慢してきた方や、動きの癖を改善しないままレッスンやトレーニングを続けると疲労とともに痛みを繰り返すことになります。
治療、筋肉の使い方、ストレッチ、必要に応じて筋トレなどをバランスよくローテーションする事が大切です。
身体の各組織は消耗品です。40年くらいで一度壁にぶつかる方が多いですが、それまでどれだけ身体に気を使って生活をしてきたかで、その先の環境に大きな差が出てきます。
痛みや違和感を感じたら放置しないで、可能な限り元の状態に戻す事が大切です。
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