みなさん背伸びをしたことはありますか?猫が起き上がると手足までギューと気持ち良さそうに背伸びをしますが、まさにあれは筋膜をストレッチしているのです。
筋肉だけをストレッチしても周りを包んでる袋が硬ければ、袋以上に伸びることはできません。
しかしながら自分自身で筋膜をストレッチするのはかなり難しいです。背伸びを5分くらい持続できるなら可能かもしれませんが、おそらく無理です。
筋膜は脚の先から頭まで複雑に繋がってますので、ベットに寝て、手と脚を5分くらい引っ張ってもらえたら全身の筋膜が引き延ばされて正常な状態に戻ってくれますが、かなり厄介です。
問題のある部位を部分的にリリースし修復させながら全体のバランスを整えていくことが現実的と言えるでしょう。
「袋」である筋膜が緩んでくれると中の筋線維も自然に自由を取り戻していきますので柔軟性の向上には効果的です。
(手抜きストレッチのすすめ!)
ストレッチってみなさん痛いというイメージをお持ちの方が多いと思いますが、実はストレッチって「気持ちいぃ?!」程度の方が効果が出るんです!「手抜きストレッチくらいの方が、結果的に効果が速いです」
ストレッチは筋肉を伸ばすのではなく脳(神経)をストレッチすると考えてください。
生活習慣など、脳は各個人の情報をキャッチして筋肉や全ての組織に指令を出し支配しています。逆にいうと脳をリセットしなければ筋肉は柔らかくなりません!
ですので、「痛気持ちいぃ?」程度で3分くらいゆっくり呼吸(半目で眠くなるくらいフゥ?と)してると勝手に脳はリラックスしてドンドン身体の緊張が取れ、柔らかくなります。この時重要なのが、はじめに取ったポーズから、できるだけ何もしないで呼吸だけ意識することが重要です!待てなくなって引っ張ったり、負荷をかけたりすると筋肉の監視役である筋紡錐や腱紡錐が反応して、それ以上伸びなくなってしまいます。時間は掛かりますがゆっくり自分の身体と会話を楽しんでください。
一つポイントですが、例えば、仰向けになり脚を持つようなポーズをすると身体の硬い人は首の後ろがつまりアゴが挙りますが、これは筋膜の仕業です!筋膜が全てつながってる証拠でもあります。
ハムストリングや腰から筋膜が引っ張られて後頭部を引っ張るので、そのような姿勢ができあがります。このような時は、脚を持ちながら背中をまるめ、頭を起こし、へそを見るようにして腹筋に力を入れて30秒程キープ(無理のない負荷で!)してからゆっくりと頭を降ろしてください。アゴは挙らなくなります。
トレーニングでもストレッチでも、回数や負荷にこだわって自己満足になってはいけません!重要なのは目標をシッカリと持ちケガなく最短でゴールに到達できることが大切です。効率よく効かせることが重要です。
2013
24Jul
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