27歳OL
現在デスクワークが多く、趣味でクラシックバレエをしている。
バレエは7歳〜18歳までやっていたが、25歳までブランクがあり、運動の大切を感じて再び2年前より再開した。
バレエの他にもピラティスとヨガをやっている。
3ヶ月前よりお尻の骨の周囲に違和感を感じ始め、2ヶ月前から膝を抱えると鼠蹊部に突き刺さるような痛みが発生。
動きをチェックすると、右脚をパッセにすると鼠蹊部外側に違和感があり、膝をINに入れると鼠蹊部に刺さるような痛みがあり膝を抱えられない状況でした。
おそらくバレエのブランクの後、再開した方に多いですが、子供の頃はバレエを続けていたので柔軟性もキープでき動きも軽かったと思いますが、数年のブランクにより筋肉系は質がかなり変化してしまってます。ストレッチやトレーニングをちょっとでも続けてればそれなりに維持はできますが、何もしてなっかた方は最悪です。柔軟性も筋力も低下してるのに気持ちは昔のままで、何の準備もしないでいきなり昔のテンションで動いてしまう!これは当然身体はビックリ!して筋組織に異常を発生してしまいます。
ハムストリングの柔軟性の低下があるにもかかわらず、脚を高く挙げようと頑張ったことで、前側の鼠蹊部に負担がかかり、縫工筋、大腿直筋、内転筋群の起始部に負荷がかかり骨と腱の付着部の組織構造が変化して正常な動きができなってる状況でした。またハムストリングについても同じ状況で、ハムストリングが座骨結節を引っぱり痛みを発生してしまってました。
それぞれの筋肉をゆるめ、停滞した組織液を追い出し、筋膜を整復、痛みの発生してる腱の付着部を押し込んだりつまんだりしながら股関節を何度も何度も動かすことでかなり症状は緩和されました。
しかし今までと同じ動きをしていたのでは、時間とともに再発していきます。
痛みは消えても組織が100%治った訳ではないので、できるだけ100%に近い状態に再生させて、柔軟性と筋力の向上と動きの癖を修正していくことが必要です。
特に長期で痛みを放って無理をしてきた方は内部環境がかなり複雑に変形してるので根気を入れて治療をしなければなりません。
この方は週に1回、8回程の施術でかなり筋肉の質は変化しましたので、今では2週に1回のペースでメンテナンスをさせていただいてます。
痛みや違和感を感じたら早めの治療が大切です。
(バレエダンサーと筋膜のお話)
バレエはターンアウトというねじった特殊な動きをするので一般の方より筋膜が長く必要になります。レッスンやそれ用のストレッチを続けてると筋膜は成長して柔軟性も向上しますが、一旦やめてしまうと筋膜はねじれたり萎縮したりして伸びなくなってしまいます。筋膜が伸びなければ筋繊維は伸びようがありません。筋膜の長さ以上に筋肉は伸びないと考えるとよいでしょう。トレーニングを積んだバレエダンサーはかなり長い筋膜を持ってるので美しいラインを取ることができます。
毎日のストレッチとトレーニングにより少しづつ筋膜や筋繊維は成長しますのでコツコツと正しいストレッチを続けてください。人は得意な方向を好み、不得意なところは逃げてしまう傾向にありますので、あえて自分の不得意な方向のストレッチにトライすることが大切です。
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